宮城県道55号定義仙台線 旧道/大石隧道・天狗隧道

廃道とか旧道とか未成道とか

これのつづき

今回は
あの山○がで紹介されていることを信じたらえらい目にあった

というお話


場所はこのあたり
探索日は2018年6月17日である
宮城県道55号線の旧道である大倉ダム西岸の道になんとも痛ましい形で残ってる廃隧道がある

山さ行がねがのコアな読者ならおそらく知っているであろう 2006年2月24日に公開されたミニレポート 第92回 小倉隧道として紹介されているトンネルである

珍しいことに隧道を廃止して代わりにそれを迂回するように現道が造られており、廃止された隧道はコンクリ完封と落石防止ネットでかなり痛々しいことになってるのがかなり印象的で、私自身もかなり昔の記事なのに何故か覚えていた廃隧道である
と言っても公開当時はまだ8歳なので当然廃道なんて存在は知らなかった たぶん13歳の頃にこの界隈に興味を持ち、山行がの記事を最初から見ていた時のものを覚えていたのだと思う


なお反対側は坑門さえ消え更に可愛そうなことになってるこのトンネル
いくら印象的に残っていたトンネルとは言え、かなり小ネタに近いものなので、当然他の探索のついでといった形で訪ねて「へぇ、これが噂のやつかー」ぐらいに思ってた

で、そのついでにしようと思った探索が問題だった

実のところ大倉ダム周辺にはかつて4つの隧道が存在した事が確認できる

1つは大倉ダムができるずーっと前のお話
1884年に高柵山隧道というトンネルが造られてる
これについては別に記事を上げる予定 正直これに関しては何故ネット上で記録が残ってないのか不思議なぐらい貴重なものだと思ってるので早急にこのブログに載せたいと思う→更新しました

残りの3つはダム建設により高柵山隧道が廃止され、その付け替えられた道路に造られた隧道である
その全てが現在の大倉ダム西岸道路に存在していたと思われる
そのトンネルの名前が「天狗隧道」「小倉隧道」「大石隧道」である

天狗隧道に関しては既に場所が分かっているので後述する
小倉隧道は山行がで紹介されている

ということで、今回の探索は大石隧道はどこにあるということに焦点が当てられていた

「開削されて切通になっている」ということも想定し結構粘って探したのだが、結局この時は全く手がかりは掴めなかった

その後約10ヶ月 別の調査も兼ねてこの大石隧道の所在を探していたのだが……


これは2019年4月5日の写真
別の調査のついでに大倉ダムに寄り、久々に小倉隧道と再開した時に撮った写真である

このとき、なんとなくこのトンネルの扁額を一眼の望遠で撮影したのだが……


めっちゃ『大石隧道』って書いてあるやんけ!!!!!

「はああああああ?!?!?!?!」
って思わずその場で叫んじゃったよね

この隧道、小倉隧道じゃなかったんか?

その場で山行がの小倉隧道の記事を確認してみると ヨッキれん氏は「全国隧道リスト(昭和43年)」に掲載されていた『小倉隧道』をこのトンネルの事だと思い込み また扁額がかなり見づらい状態だったのもあり、その確認を怠っていたことが分かった。

確かに自分で裏付けを取らず、既に「天狗隧道」「大石隧道」の名前が『全国隧道リスト』から抜けてるのを把握しており、この資料が少なくともここでは信用ならないと理解していながらも既存のデータを疑わなかった自分が一番悪いのだが
まさかあの大御所「山さ行がねが」の情報に間違いはないと、無意識の間に全面的な信頼を寄せていたのだろう。

その結果、10ヶ月もの間、ほんの些細な見落としで真実にたどり着けないという事態に陥ったのだから反省したいと思う

で、これからが問題なんだけど

ほんものの「小倉隧道」はどこいった?


場所はこのあたり
ちなみに天狗隧道だが、ここに存在した

おそらくこの写真だけ見せられても「は?」と思うだろう


だけど、どういう訳かつい最近まで ここにまるでトンネルがあるかのように地図に描かれていたんだよね……

そう、天狗隧道はかなり前に開削されていた
開削されて切通になるどころか山ごと消滅した

ちなみにこの天狗という名は 対岸にある高柵山の天狗岩が由来だ

高柵山には天狗が住んでいたと言われ ある日大倉川に天狗が丸太を架け対岸とを行き来出来るようにしてくれて、大層村人に感謝されたらしい
その橋を親しみを込めて天狗橋と呼んだと言われ そのかつての天狗橋の少し上流に位置するので天狗隧道になったと推測出来よう

ちなみに天狗橋だが、ダム建設により取り壊され下流に付け替えられていて、現在も宮城県道55号線に指定されている

ちなみに天狗隧道 当時の写真が残っている
残っているのだが……そのコピーをまさかの紛失してしまった
ついでに「天狗隧道」「大石隧道」「小倉隧道」のスペックが書かれた資料も一緒に紛失してしまった
どうもこの前の大掃除でまとめてゴミに出したみたい

どれも仙台市の図書館で閲覧したものなので、また近いうちに行ってこのブログに掲載したいと思う

結局「小倉隧道はどこにあるのか」という疑問が増え、なんの解決にもならなかったけど、長い間探してた「大石隧道」が最も分かりやすいところにあったというオチでこの話は終わりにしたいと思う
また気が向いたら小倉隧道の行方を探してみようと思う

つづく

【追記】

この件をヨッキれんさんに掲示板経由でお知らせしたところ、真の小倉隧道の場所についての情報を戴きました
1975年の航空写真にトンネルがあったように見える場所があるとのこと
Googleマップだとこのあたり 小倉神社のすぐ裏側に隧道がありそうですが 残念ながら既に開削済みのようです
せっかく情報を戴いたので これに関してはまた近いうちに調べてみようと思います

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