
新東名の沿線には 建設の際に作られた道路──いわゆる工事用道路──がいくつかある
ここ御殿場市には 廃道を復活させ工事用道路にした後、それを整備した後併用せずに放置された未成道路があるので紹介しようと思う

一発目からいきなり閉鎖である
見える高架橋は 新東名の新駒門西高架橋である その奥には富士山が見えている
なお敢えてこの未成道路の入口の紹介は避けたいと思う この道路は閑静な新興住宅地から始まっており(この時点でこの未成道路が何をしたかったのかよくわからない…)私自身ここの人間である為、無用なトラブルは避けたい また一部が防衛庁管理の自衛隊の戦車道(ガ○パンではない)に組み込まれており 本来的には地元民と関係者以外は立ち入りを禁止されてる為である
また途中に東名高速道路の神山架道橋(I)があるが これはかつて廃道であった この未成道路の旧道時代のものである(その手前にある国道246号線の架道橋も同じくその頃のもの)

では早速この未成道路を探索してみよう
未成道路は新東名の両側に渡ってるが まず新東名の立派な高架橋を潜り北側へ回る
未成道路はほぼ2車線またはそれ以上の規格で作られてるようだ
ちなみに先程の閉鎖は特に立ち入りを禁止してるわけではないらしく(むしろ自衛隊の道路となる手前側への立ち入りを禁じてる…?) この高架下でよく営業車がサボってる

非常に天気が良かった
高架橋を通り抜けると 未成道路は左へ大きく曲がり 新東名に沿っている ちなみに右側へ分岐している道が この未成道路の旧道にあたる 廃道である

私はこの後 こちらの廃道を探索した為 東側のレポはこれで終わり 西側へワープします

場所はこのあたり
右側に新東名の建設の際の残土がまだ放置されてる
どうやら硫化物が発生しているようで硫黄臭かった

新東名の神山高架橋である
西側の入口はオーバースペックな歩道まで用意されている

潜って反対側から見るとこんな感じである
ちなみに未成道路の旧道もここで合流している

この道路の管理者らしい

南側の道を進もう
西口の方は 時之栖グループ(大本は米久グループ)により一部が開発されており、利用者が皆無というわけではないが、主にそれは北側の入口に近い部分に限られてる

坂を登ると、かつてこの道が新東名の建設用道路であった名残が出てくる
左の封鎖の先はもう新東名の下り線である

しばらく進むと謎の遺跡(?)──もとい、ブロックか積み上げられた現場を見つけた
なんだこれ?

やがて、未成道路の中程で 分岐しているのを見つけた 一見 T字路のように見えるが、実は十字路である
──さて、この道を左に行くとどうなってるのだろうか……

?!?!?!?!?!

あからさまにオーバースペックなトンネルが出てきた
場所はこのあたり
上は新東名が走ってるので本当に隧道か怪しい所だが、国土地理院地図に隧道マークがある 実際ここは盛土ではなく 単に新東名通すのに削った土地なので隧道で正解だろう

いやまて、問題はそこじゃない
このトンネル 両側に歩道完備で二車線である
その上、ただの暗渠ではなくちゃんとしたトンネルとしてアーチが造られてる
今までの道もオーバースペックであったが、流石にこれは無駄の極みだろ……
どうしてここにトンネルを作る必要があったのかが分からない
なにせこのトンネルを抜けた先 真っ直ぐ進むともうそこは東富士演習場なので行く宛もないのである

トンネルの手前から見るとこんな形で見える
未舗装路(かつての旧道の一部 神山架道橋付近から分岐してたが現在行き止まり)から突然立派なトンネルが現れるというカオスな状態に

さて、このトンネルに入ってみよう
御殿場JCT1 と番号が振られてた つまるところ、今現在 新東名で一番起点側にある暗渠ということになる そんな物がこんな状況でいいのか……
ちなみに2は このようなトンネルタイプではない(そちらは盛土であるというのもあるだろうが…)

照明は流石にない、が広すぎるせいで結構明るい
ちなみに夜に来たことあるが、この当たりはまず新東名以外に光が無いのでトンネルの中も外も真っ暗である
というか、こんな所に電気通ってたら流石に笑う

トンネル抜けるとまた十字路である
奥には富士山が見える

横から見てみると、すごい広大な未成道路を見ている気がする
にしてもこの側道は見た感じ反対側と同じく1車線であるが、上下分離式だったのか?
それでこのトンネルが必要だったのか?

そして更にこの交差点には、横断歩道まで用意されていた
一般的な白線タイプではないが、歩行者がいることが想定された作りになってる(たぶん地元民で日常的に使用してるのは私ぐらいしかいないけれども…)
ちなみに、この新東名により削り取られたこの一体は元々人一人住んで居ないので、歩行者がいることが自体有り得ないのだが……
実質的に裾野運動公園への近道となるのだが……運動公園まで歩く自分以外の人を私は今まで見たことないぞ?

そしてトンネルからの道を更に進む
道以外は何も無い

そしてポツリと途切れる
途切れた所に旧道が走ってる

今度は北側の側道を西に向かってみよう
こちらはここ1年で時之栖グループにより整備され サッカー場が作られた
時之栖のサッカークラブや 震災の影響で2011年より時之栖へ避難してきている JFAアカデミー福島の人達が練習に来ているようである
余談だが、JFAアカデミーの彼らが避難してきたと同じくして私は地元の中学に入学したのだが、当然ながら同じく学校に通うことになった 当時はJFAのお偉いさんが入学式の時泣きながら話をしていたのが印象に残った
最も、クラスの中心に立ち 威張っていた彼らを嫌ってる者は私を含め多かったが…

話がそれた
反対側は新東名と並走する形となる 柵越しに沢山の車が高速で通過していく

先ほどの十字路が下に見える
かなりの高低差がある やはりこの道を何らかの形で利用するにしても無理がある気がする
本当になにがしたかったんだ?

白線が敷かれなおされた跡がある
やはり計画では1車線の予定だったのだろうか
さて、この未成道路 結局なにがしたいのか
地元民からしても疑問である
まぁ最も、ここを利用する人が皆無なので 存在すら知らない人がほとんどなのだが……
まずこの道路は富士岡総有財産管理組合管理の道路である この道路だけではなく この新東名により開拓されたこの荒地一体を管理している
一応は併用されてるので 御殿場市道の扱いであろう 路線番号までは分からなかった
御殿場市道路整備10か年計画によると 整備計画地図に「新東名高速道路側道」の文字があり 当時未開通であった新東名の沿線に側道が引かれていた
しかし、他の構想道路が予算や事業予定など具体的に明記されてる中、新東名高速道路側道は地図中にしか明記されていなかった
この10か年計画が設定されたのは平成24年3月のことだが、この時点ではこの道路に具体的構想もなく 予算も割り振られていなかったのだ
しかし、この翌月に新東名高速道路は開通、工事用道路として使用されてたこの旧道への封鎖も解かれ 早速向かうとなんとこのような立派な道路が出来ていた
これは一体どうゆうことなのだろうか
実際に新東名沿線に側道を作る計画はあったのだろう ここから少し北の駒門地区では 新東名の新駒門高架橋沿線に新たに側道が作られてる
そしてその財源は市からではなく国から降りている
恐らくここもそういった事情により 工事用道路をそのまま転用 整備させたのだろう 市の財源を極力使わずに
こうやってできた 御殿場市神山地先の新東名高速道路側道だが、この道路 延伸しようにも 既に西端は裾野市と接する直前であり 東端は東富士演習場に面していて延伸することはまず不可能──なぜ将来的にも使用価値がないこの道路を整備したのか 前途の事情を踏まえても謎である
新東名により分断された旧道の救済なのか?しかしこの旧道は新東名の工事前からすでに廃道と化していた
まぁ、工事用道路をそのまま放置せず、整備したのだから無駄もなく ある意味理想的な使い方だ
この道路は、新東名の為に造られ、そして捨てらた。
今後もこの荒地の中に放置され続けるのだろう
【おまけ】


この未成道路沿いで撮った写真です
誰にも邪魔させれず 気軽に一人ぼっちになれるこの空間は 中学の頃の私からすると秘密基地のようなもので 不登校気味で家にも居場所がなかった私は 学校にも行かず、よく一日をここで過ごしてました
なんでもない写真を撮ったり、新東名を眺めたり 荒地の中を走り回ったり テルミット爆弾を作ってみたり
今でこそ、なんだこの無駄な道路は、と思いますが それでも私にとっては 大切な道路だったんだと思います


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