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場所はここ、不動峡の吊橋から滝ノ谷川を更に上流にいったところにある。

鋼製(木材被覆)のH型主塔で床版は木製になっている。
「一人ずつ歩いてわたりましょう」と書かれている。


床版は歩くと吊橋全体とともにしなり、強度面でこそそこまで心配はないが、かなり滑りやすい

横に滑ったら普通に川に落ちそうである。

川の上流側はちょうど出合になっている。


反対側
耐風索こそあれど、橋はかなり揺れる。よくみると歪んで左に傾いているようだ。

にしても横木材が不揃いで手作り感満載だな。

対岸には水車むらという施設がある。
公式ホームページによると、築250年の古民家で色々な田舎暮らし体験ができる施設のようだ。
その始まりは1981年、有機農業や自然エネルギー、エコロジーや反原発などに関心を持つ研究者や市民らによって「水車むら会議」が立ち上げられ、ここ滝ノ谷川沿いを活動の拠点としたのが始まりのようだ。
当時は高度経済成長を経て、環境問題やエネルギー問題への関心が高まっていた時代でもあった。水車むらでは、地域にある水や森林といった資源を利用しながら、自然と共存する暮らしや、小水力などの自然エネルギーについて実践する場が作られていった。その象徴となったのが、名前の由来にもなっている水車である。
公式サイトによれば初代の水車は1981年に造られたもので、現在の水輪は2002年に造られた3代目。滝ノ谷川から水を引き込み、その水力を精米などに利用する仕組みになっている
現在は「むかし田舎体験 水車むら」として、築年数の古い民家や水車などを利用し、薪割りやかまど炊き、囲炉裏など、昔ながらの田舎暮らしを体験できる施設として利用されている。
「水車むら会議」は一橋大学の経済学者・室田武氏のゼミが関わっていたようで、どうも1981年8月のゼミの合宿によりこの吊橋の工事が始まったのが、この場所の始まりのようである。
つまり、この吊橋は既に存在していた水車むらへ後から架けられたものではなく、水車むらを作り始める段階で最初期に整備された施設の一つだったことになる。
1981年には初代水車も造られていることから、吊橋を架けて対岸へ渡れるようにし、その先に水車や活動拠点を整備していったものと思われる。
というか、手作り感満載だなと思ってたけど、本当に手作りだった可能性がある・・・?
そんな成り立ちを持つ吊橋だが、近年には修繕の必要性も認識されていたようだ。
2020年に実施された「水車むら動力復活プロジェクト」のクラウドファンディングでは、水車の復活に加え、第二目標として水車むらへ渡る吊橋の修繕費も募集された。最終的に317万5,000円の支援が集まり、吊橋の修繕費を確保できたことが報告されている。

手作り感満載だと思っていた小さな吊橋であるが、水車むらにとっては単なる入口の橋というだけではなく、水車むらそのものの始まりとともに造られた橋であったようだ。
そう考えると、この少々不揃いな姿も妙に納得できる気がする。
いいな、この吊橋。
水車むらの吊橋
河川:滝ノ谷川
市町村:藤枝市
道路区分:民間施設
道路種別:人道橋
竣工:1981年?
形式:地碇式単径間無補剛吊橋
主塔:鋼製H型(木材被覆)
主索本数:2本
耐風索:有
床版:木床
補剛桁:無
【静岡県吊り橋マップ】




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