初訪問

訪問日は2021年10月24日
場所は佐渡島、相川
佐渡金山と共に発展していったこの町は、江戸時代から続く古い町並みと、明治以降に近代化を果たした佐渡金山関連の産業遺産物が立ち並ぶ、結構異色の景色が広がっている町である。
今でこそ世界遺産に登録され、相川の街もかなり観光客でごった返しているイメージがあるけど、この時はそこまでではなかった。
そんな相川で忘れ去られたように人影があまりない海岸に、かつて金鉱を積出していた港がある。

それがここ、大間港である。
1892年(明治25年)に造られた港で設計者は人造石(たたき)工法を考案した服部長七。
人造石工法とは、既存の真砂土と石灰を練り混ぜた三和土(たたき)を改良して生み出された人造石(長七たたき)を石積材として使用した工法で、明治時代よりコンクリート工法が広く普及するまで、主に護岸工事で広く利用された。
ここ大間港もそんな人造石で築港されている。
円形の築造物はクレーン台座の跡。大正時代に人造石により増設され、のちにコンクリートによって嵩上げがされている。

奥にはローダー橋脚の跡がある。

こちらは後に増設されたクレーン台座

中央にはかわいいトラス橋がある。
かなりボロボロだ。

かつては木製だったらしい。


再訪

撮影日は2025年7月20日
世界遺産登録後、そして能登地震後の再訪であった。
世界遺産に登録されたからなのか、見学路が整備されていた。

ここ大間港も能登地震の影響を受け、一部の人造石護岸が崩れている。
また隣接してある大間港の赤レンガ倉庫も地震の影響で倒壊した。(私有地なので撮影はしていない)

この日は相川に宿泊していたので、朝食前に嫁と散歩がてらここを見に来ていた。

人もいなくて静かなので、いい場所だなぁって思う。

けど、このトラス橋、前回来た時よりもさらにボロボロになってるな。
いつまで持つことやら・・・
そんな風にこの時は思ってた・・・
そして・・・

2026年1月12日、強風により大間港のトラス橋が倒壊したと報道があった。
ついにか…
世界遺産になって少しは保存がなされるかなと思ったけども、既に手遅れ状態だったんだろう。
いつかは見れなくなるとは思っていたけれども、思いのほか早かったな・・・。

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