長尾峠とは、静岡県と神奈川県の境にある箱根外輪山の峠である
この峠は現在の国道138号線が通る乙女峠より古い時代からあったとされ この国道の旧道(現在の静岡県道401号・神奈川県道736号御殿場箱根線)も長尾峠を通っている
時代は遡り江戸時代 東海道の箱根峠には箱根関所があったが、箱根峠には他にいくつかの脇街道があり ひとつは箱根峠の道より歴史が古い足柄街道(矢倉沢往還)でこちらは足柄に関所があった
他には箱根裏街道と呼ばれた 仙石原を通り乙女峠を越え御殿場へ抜ける道があり この道は仙石原に関所が設けられていたが この箱根裏街道 かつては乙女峠ではなく長尾峠を越え富士岡地区で矢倉沢往還と合流していたと言われる
ちなみに、酷道、険道マニアの方には有名な神奈川県道737号長尾芦川線は長尾峠区間は登山道であるが、
この登山道こそ旧箱根裏街道の名残である
しかし、本来この道には静岡県側へ抜ける道があるのに道すら描かれていない これはもしや廃道として放置されているのでは?
──というか、富士岡駅から箱根への登山道が開拓されれば便利なのに……一応仙石原へ最短で抜けれるし……
ってわけで、この長尾峠への登山道の開拓と旧箱根裏街道の探索を企ててみました

場所はこのあたり
家から徒歩15分程という思いっきり地元なのだが ここで 長尾峠への道は矢倉沢往還と分岐していた
ちなみにこのあたりの矢倉沢往還は 一部国道246号線の旧道、静岡県道394号線沼津小山線に組込まれてるものの 概ねそのままの雰囲気を残している

さて、ここを左に進み階段を降りる
この急坂はここに河岸段丘が形成されてる為で この後渡る黄瀬川の周囲だけ土地が一段ばかり低くなっている
確かこの坂、源頼朝が富士の巻狩の際に矢が沢山刺さっただかで、それにまつわる名前がついていた気がするけど 忘れてしまった←
実際このあたりは 富士の巻狩りの際の伝承がそのまま地名となってるところが多い(南御殿場駅周辺の大字 竈 など)それらの伝承は後付けに過ぎないとも言われてるが まぁここでは置いておこう

階段を降りると開けた場所に出る

そのまま進み突き当たりを左に曲がる ちなみに右側の坂は車道通すために後年この区間が付け加えられたものである

左を進むとすぐに黄瀬川を渡る おそらく当時も橋が架かっていただろう
なおこの黄瀬川 河岸段丘よりさらに低い面を通ってる為非常に水が得にくい ここから1里ばかり下った深良村では 江戸時代 水を得る為に 湖尻峠の下に長大な水路トンネルを造り芦ノ湖から水を引いた箱根用水は非常に有名であるが、これはこういった事情からであった ちなみに、深良村では 黄瀬川で隔たれ、箱根用水からの水が届かない地域への水利の為に 久保川から取水していた岩浪用水(岩波用水とも)というものもあった
ちなみに、この富士岡村でそういった大規模な治水工事が行われなかったのは 元々 黄瀬川の東岸には二子で湧水が 西岸には中清水で湧水が湧いていたからというのが大きいと思われる

黄瀬川を渡ると道が二手に渡るが、左に進む

場所はこのあたり
河岸段丘を登ると、駿東広域農道(沼田ロマンチック街道とかいう洒落た名前ついてる)と交差する
海が見える四季の丘 って書かれてる

ちなみに振り返ると 富士山が綺麗だった
さて、ここから長尾峠への登山が本格的に始まるわけだが…

あれ?長尾峠って書いてある
登山道が整備されてるのか?
そのわりにはこの登山道の情報が全くネットに乗ってないのだけれど……

さて、進もう
いきなり舗装路だけど、すぐにダート道になった

ちなみにこの道、林道のようである

なんか広いところへ出た

右へ行くと長尾峠に行くようだ
左はというと「四季の丘」と書かれてる
入口にもあったけど四季の丘ってなんだ?

行ってみたら墓地だった
富士山は綺麗だ──まぁここらへんどこでも富士山は見えるのだけれど

場所はこのあたり
古地図の通り林道を進んでく しばらくダート道が続くようである

頂上までこの調子で進んだらどんなに楽か──いやそうなると廃道探索としては面白味に欠けるのだけれど

って言ってるそばから怪しくなってきた
やけに堀が深いが やはり古道由来か

場所はこのあたり
突然分かれ道が訪れた
さっきまであった「長尾峠」への案内はなかった
登山道も古道も左へ行くのが正解なのだが 林道は右へ続いてるので間際らしい
ここ富士岡から長尾峠に登るにはGPSは必須だと思うちなみにほぼ全域でdocomoの電波は入るよ Googleマップに道書かれてないけど

轍が薄くなってきた

そしてついに轍がなくなった
ここからは本格的に登山道であろう、正直 管理されてる様子はなく 実際入口にあった長尾峠への案内は十数年前からありココ最近のものではない
だが、使う人が全くいないというわけではないのだろう そこまで荒れてはない

登山道として整備された時代の名残かな?

どんどん怪しくなってくるね
こういうの好きだよ、うん

場所はこのあたり
分岐がいきなり来たが またもや案内がない
古道も登山道も右行くのが正解である
ここで 黄瀬川のところから100m程登ってきて470m地点である あと500mぐらい登るんだけどね……

消して歩きやすくはないけど、なかなかいい登山道だと思う、なにせ人と合わないし

なんか光が見えてきた
行ってみよう……えっ?
なんか来た!?!?!?

自転車とすれ違った
え、というか、長尾峠の方から今やってきたよね?え?行けるの?チャリで?嘘でしょ…

古道と登山道は御殿場の二の岡と神山を結ぶ林道と交差する
どうやらその先にも長尾峠への道は続いてるようだが、あの自転車この上から下って来たよね今……

今しがた見た光景が信じられなかったが どうやらここでも長尾峠への道を案内しているようだ

ん?長尾丸山ハイキングコースって書かれてる?(殆どよめないけれども!)
このままこの探索がただ山登るだけで終わってしまうのか?!(いや、いいことだけども)
今回の探索経路


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