ようやく御殿場馬車鉄道の話もこれで最後になるはず…
なお、この記事を読む前に【考察編】を読んでおくと話が分かり易いと思います

普段廃線探索は徒歩で行ってるが、この日は珍しく自転車で来ていた
(単純に家からここまでのバス代ケチっただけだが…)


場所は国道138号線の水土野地先であるが このようなものがあった

さて、前回はここから右へ逸れて旧鎌倉往還の廃道や須走水力発電所の跡を探索したので 今回は真っ直ぐ 御殿場馬車鉄道の廃線跡を進もうと思う

しかし、前回も言った通り この区間に何かが残ってるというわけではない
あくまで経路は現在の旧国道に沿っているという話であって 須走ICによってだいぶ地形が変わっている

須走IC未成部 おそらく御殿場ICまでの新設道路「須走道路」計画によるものだと思われる
これが完成すれば 中央道河口湖ICから東名御殿場ICまでが有料道路で結ばれるが……完成するのはかなり後だろう

旧鎌倉往還ほどではないが だいぶ下ってる
須走ICによる地形の変化だけではなく 一部は当時からこのような線形だったと思われる


精進川を渡ると 今度は上り坂になる

須走の街に入ると この道の旧道に当たる旧鎌倉往還と合流する

そしてバス停付近が 御殿場馬車鉄道須走停車場だったところにある
なお、この須走停車場は後年 須走浅間神社があった上本町の方へ移設されたようである

停車場跡にあった公園(最も馬車鉄道との関係はなさそうだが)にはこれから行く場所も書かれていた
この公園で休憩していたところ お隣の家から人が出てきて 「山中湖まで行くの?」と聞かれた
「いえ、私は籠坂峠まで行くつもりです」「それならこの道進んで信号のところ右曲がれば山道入ると」「あ、今私、鎌倉往還を辿ってるんですよ どこまで道残ってますか」「浅間神社の所からはしばらく残ってるけど そこからは何も残ってないね」
大体このような世間話をして この時既に午後3時頃だったが ようやく探索を開始した

なお、小山町立図書館にこのようなものが残っていた
須走浅間神社が明治中頃に作成した「富士山東口本宮浅間神社境内全図」である
当時の須走村と馬車鉄道の様子がよく描かれてる

さて、須走の街をとりあえず進む

突き当たりに須走浅間神社がある
ちなみに後年、須走停車場はこちらの須走神社前に移転されている

ちなみに本来の名前は冨士東口本宮浅間神社である その名の通り富士東口にあたる須走口の浅間神社である









須走浅間神社のとなりには護国神社がある


そして、須走浅間神社と護国神社のあいだに 鎌倉往還が残っている
「ごてんばの古道」の記述をしんじるならばここを御殿場馬車鉄道が通っていた という事になる が実際はどうであったかは怪しいところでたる
既に【考察編】で言った通り 籠坂越えの区間の記述は間違いであり それによって既に騙されてる
なおここから先に辿る 旧鎌倉往還は現在の国道138号線の旧道にあたる道であり 道路改修により付け替えられたと言われてるが それがいつなのかが不明である
しかし籠坂越え区間の改修はこの御殿場馬車鉄道の開通によるものだというのは既に考察編で言った通りだが それまでの区間では 現行の道路で充分馬車鉄道を通せたと思われる
また現行道路の改修が籠坂越え区間のそれより近代的である感じがし、また改修区間が馬車鉄道の勾配に対応していると思えない区間がある
したがって 須走から籠坂越えまでの道は旧鎌倉往還に沿っていると仮定し それを前提で探索している
しかし、もしかしたら現在の国道が馬車鉄道の跡であるという可能性があるとういうのをご理解戴きたい

というわけで鎌倉往還を進んでいこう 何故かここだけそれっぽく舗装されている ちなみに当時は護国神社そのものが無かったと思われる(建立が戦後の記録があった)ので もう少し道幅が広かったと思われる

護国神社を過ぎると道幅が広くなる 右側の非舗装のエリアまで含めて鎌倉往還だと思われる この幅なら馬車鉄道が走っていても不思議はない


やがて鎌倉往還の道はこんなところにでた

とりあえず歩道に沿って進もう
ちなみに左の車通りは国道138号線である

歩道橋のあたりで 右に逸れる道がある
それが鎌倉往還の道である なおこの道は前途の通り国道の旧道にも当たる

何故かご丁寧に鎌倉往還の道標もあった


初めは舗装されていたが、やがて舗装が消える

途中で見つけたこれ
まさかの6階建て こんな土地の空いてる田舎でどうしてこんなアパート建ってるんだ?

そんな6階建てアパートを過ぎると 馬車道の雰囲気が残ってる

───なんか、嫌な予感がする

水道関連の施設だったと思うが それを過ぎると道が消えた
───馬車道は……?

ファッ!?
道がない……

どうやら道は国道138号線に食われたようだ…

たぶん本来は真っ直ぐ道が続いてたんだろう
──とりあえずどうやって脱出するか…

とりあえず自転車放置して飛び降りてみた
が、飛び降りた後にわりとすぐ近くに脱出する場所があることに気づき 自転車もなんとか脱出
───さて、国道に食われた道の反対側はどこへ……

なにかあるぞ……
──まさか、ここか……?

なんか、道っぽいのがあるぞ……本当にここなのか?

場所的にはここであってそうだな…
とりあえず道が続いてそうなので自転車を回収してこよう

──あぁ、どうやらこれが鎌倉往還の跡っぽいですね…

完全に平場あるし…
さっき通った現道の方少しばかり勾配がきつくなってる様子だからやはりこちらが馬車鉄道の廃線跡なのか?

とりあえず進んでみよう
──ん?



なにかある 建設省(現国土交通省)の境界碑か?
流石に鎌倉往還のじゃなくて 現道のだろうな…
──ってことは 現道が再び近づいてきたということで……嫌な予感が……

はい、完全に削り取られてますね

さっきと違い完全に削られてるわけではない模様
とりあえず自転車は早々と放置して先に進もう

雪解けすぐの3月でもこれかよ…辛い

若干道が出来てるのはおそらく側溝があるため
おそらく現道の法面整備に関連したものであって旧道にはなんの関係もないだろう


ようやくなにか道が見えてきた

今来た道を振り返ってみるが…
これ、道には見えないな

この道はなんかの施設への道のようで鎌倉往還とは関係ないようだ

おそらく、鎌倉往還はこの道を真っ直ぐ進んでいたのだろうが 何も無い
やはり完全に現道に喰われてますね……
ちなみのこの下に降っている道は 現道の歩道へと通じてます

ん?なにかある
私有地につき写真撮影禁止?
知らんがな

とりあえずさっきの場所に戻って自転車を回収
ここから上に登っていくとさっきの場所に戻れます

さて、ここからは舗装されてるので 一眼レフ片手に自転車を漕いでいきます
須走を出てからようやくまともに自転車漕げた


そして、ここで現道──国道138号線に合流
おそらく鎌倉往還も真っ直ぐ今の国道138号線を進んでいたと思われる

ここ須走は駿東郡小山町になるわけですが その小山町がやっている富士箱根トレイルの道標がありました

高原上のバス停
近年自転車の法整備が強化されたんで 左側通行したいんですが 車通りが結構多くて さらにさっきから歩道に入るための入口がなくて歩道に入れない…
歩道走行もアウトとか言われそうだが 普通にトラックも往来するこの峠道 歩道でも走行しなきゃ危ないから……

まだ歩道入れない
仕方ないからもう自転車押して「私はあくまで歩行者です!」アピールしてみる

ようやく歩道が途切れた!
と思ったら歩道が終わりましたね
そして、左にそれる道がありますが
実はこれが御殿場馬車鉄道の跡なのでした…
続きは 後編で
次こそ本当に終わります…
【御殿場馬車鉄道の廃線跡を辿る】
其の四/須走停車場~籠坂峠停車場(前)


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