山の中に忘れ去られた廃発電所【旧和賀川水力発電所】

廃墟とか産業遺産とか

はじめに

この記事はブログ移転に伴い、一部内容の削除を行っております。

結果的に発電所までの道中までの内容しか残っておりませんので、ご了承ください。

再訪したときの記事は再編集の上、公開しておりますので、そちらをご覧ください

また、旧ブログ記事も残っております

山の中に忘れ去られた廃発電所【旧和賀川水力発電所】 | 村雨哀歌-MurasameElegy-

以下 本篇へ


8/19 「NOeSIS~嘘を吐いた記憶の物語~」が小説化する前日 今回の4泊7日の旅の3日目であった
僕は人知れず 北上線の二番列車に乗っていた
毎度お馴染みのキハ110系の1両編成の車内には 数人しか人は座って居なかった


僕はとある無人駅で下車した
当然降車客は一人であった

和賀仙人駅である
1999年に造られたらしいその駅舎はやけに新しく見える
僕は駅舎を通らず その横を通り駅前へきた
当然ながらなにもない 商家だった廃屋があるだけだ

後で幼少期 この地に住んでいらしたという方から情報を戴いたのだがなんとこの駅に昔は売店があったらしい
当時は近くに大きな製鉄所があり その社宅が沢山建っていたそうで 小学校や中学校もあったらしい
これが後述する湯田ダムの完成前か完成後の話かは不明であったが 当時はこの地は賑わっていたらしい
ちなみに、社宅の跡は分からなかったが 製鉄所の跡なら 現在他の工場として その無駄に広い土地を広大に余らせながら動いていた たぶんこれが鉄工所の跡なのであろう
また小学校なら もちろん廃校しており すぐにそれが見つかった
中学校については分からなかった──恐らく 小学校より先に統合したのだろうが……まぁ、面倒だった時間の関係上 探すのは諦めた
ちなみに 現役で人が住んでるお宅は3軒しか見なかった ほか10数件 全て廃墟であった

──もう駅降りただけでやばい

ちなみにこの駅は 後述の湯田ダムの建設による付け替えで 駅の場所が変わってるのだが 以前の駅の場所が分からなかった

後に分かったが この和賀仙人集落には日本重化学工業の工場があったようだ 現在 その殆どが廃墟となっており 一部は子会社の北上興業が使用している ちなみにこれは現地で見た工場と一致した
一方 日本重科学工業の南岩手事業所の方も現在も稼働している
工場自体はかなり規模を縮小していた ちなみに社宅については 「北社宅前」というバス停がいまでもあるらしい

ちなみに、先程の情報はおそらく湯田ダムの完成後の話であろう

ついでに、小学校だが 廃校を使って工場かなんかを営業していたらしいが 僕が行った時には既に廃墟となっていた

さて、そろそろ本題に入らなければならない

今回はこのようなルートでアクセスした→地図

これから向かうのは 「和賀川水力発電所」である
だが ただの水力発電所ではない
「水力発電所跡」である

先程の 地図 を開いてくれれば わかるが この発電所には 通常の手段でアクセスすることはできない

なら、どうアクセスするか

1 川を渡る
2 山を登る

さて、どっちでしょう?

ちなみに、どっちも可能です

ただ 川からのアクセスは 危険なのでオススメしませんし まず増水時には無理でしょう (増水してなくても川の流れや水温を舐めちゃいけない)

だが 山からのアクセスが危険じゃないとは 言えない
なにせ、数年前の台風で地形が変わってる上に 人の手が全く入ってない
突然道もなにもない──一応 平和街道という廃道がある このルートを通ってこの廃墟を訪ねた人もいる 山さ行かねがなどもこの平和街道レポの途中でこの発電所にも触れている

そして僕は今回 山を東側から越えるルートを取った

──これが一般的なルートである

地図通りに行くと吊り橋が見える
かつての平和街道の一部で 平場も見える が 実際はこれより少し北で川を渡っていたようだ
──と 山さ行がねがでも書いてあった


だったら、一体これはなんなのだろう
──先程の吊り橋の少し南で見つけた
どうみても橋台だと思うのだが……
ちなみに この上には 廃吊り橋がある こちらは和賀川発電所への元アクセス路に由来するもので平和街道とは関係ない
が、これは一体なんなのだろう…
川の対岸の近くには発電所からの放水路があるので それへのアクセスの為に付けられたという可能性も捨てきれない
──が 川の対岸にも 平場がある
これは そこにかつて道があったと判断していいものではないだろうか


川の反対側は土砂崩れにより 橋台は残っていない
最も 橋台があればの話だが

この橋台を発見したとき 思わず興奮してしまい 岩場の苔に足を滑らして川に落ちてしまうところであった……危ない


さて、吊り橋を渡ろう

──なにかおかしいところはないかな?

そう、足場が無いのだ

つまるところ 歩幅より少し広めの間隔に置かれた頼りない鉄骨を頼りに渡ることになる

平和街道やこれから行く和賀川発電所を訪ねる人達の間では有名な橋である
強度的には あまり問題はなく さらに落ても骨折ぐらいで済むというのがなんとも皮肉である


まぁ、なんとか吊り橋を渡りました

さて、ここからが問題だ


ここから山の斜面を上まで登らなければならない

写真は 旧平和街道の平場と思わしき場所である
一見道には見えないが それは廃道が故にである──他の旧平和街道の廃道もこんな調子なので気にすることはない

ここから上を目指す──のだが


数年前の崩落現場である
先程の平場から南に行けば直ぐに分かる
一見して安定しているようで 「登れそうだな……」と思えてしまうが そうでもなかった
──実際に 半分程登ったところで足場が崩れ始め 「これはヤバイ…」と引き返した
降りながら 上からパラパラと小石が転がってくる光景はしたすらに恐怖であった

冷静に考えると 崩落現場の斜面登るとか 愚かな行為であった

だが、戻るのも面倒であったので そのまま横に進んでいった


そしてこんな斜面をしたすらに登り続ける
ここあたりまでくると獣道があるので分かりやすい──だが所詮は獣道なので 時々足場が崩れたりするのは致し方ない


そして、そのうちになにか人工的なものが見えてきた
ここまでこればとりあえずは一安心だ…

後日談 こんな真夏に訪ねたのを聞いて「お前正気か…」って言われましたが 真夏だったからこそ ある程度登りやすかったのかもしれません 崩落現場はともかく 他は噂ほど辛くは無かったと言うのが正直なところ──実際 この山越えルートは この時点での脱落者が多いのだ(吊り橋で脱落する人もたまにいる)


排水溝を渡る橋…簡単なコンクリート橋 薄っぺらいので普通なら警戒すべきなのだろうか この日はそんなことを全く気にしないほど危機感が薄れていた気がする

ちなみにこの排水溝は異常時や緊急時の異常出水時に水が溢れ出すのを防ぐ為のもので 普段使っていたわけではない


そして橋をわたり上を見ると この緊急時の排水溝が繋がってる先 サージタンクが見えてきた


タンクなので円形である


階段も出てきて いよいよ”それっぽく”なってきた


サージタンクには明かり窓がつけられてる
──もしかしたら入れるかもと入口を探す


コンクリートは気温変化により伸縮を繰り返し やがて劣化しボロボロになる
人の手を離れた廃墟の宿命である


──見つけた


サージタンクの中に侵入する
周囲には薄っぺらい板で足場が設けられている


そして下には 魔界へ通ずる穴が用意されている
今いるこの足場が崩れたら 叫び声をあげる間もなく地獄に落ちるに違いない


──別に二次元や異空間に繋がる回廊ではない
間違いなく死ぬわこれ


50年間も放置されていることも考慮すると 間違いなく今たっているこの足場も いつ崩れてもおかしくないのだろう


サージタンクから下へは当時の作業用の通路が残されている


この水力発電所は 水路式というものである この水路(圧力管路という)に水を通し そのエネルギーで発電機を回すというもの(あくまで物凄く簡単に言えばだが)


かつてはこの間も繋がっていたと思われる──が廃止時 発電機などの主要な機械は撤去したようで ここもその跡なのだろう


巨大な水路の跡──ここからではないが 他の入水用のサージタンクから伸びる水路に侵入した勇者は居らっしゃる
自分は この2日前 足尾鉱山跡探索中にヘッドライトが突然壊れたのでやめておく


地上にあった水路はなぜかここで途切れていたが おそらくこの先も当時は続いていたと思われる


さて、下まで降りてきた

コメント

タイトルとURLをコピーしました