三島市にある謎の水路トンネル【若宮隧道】

小ネタ

お久しぶりです たまそらです

誕生日に、先日免許を取った彼女氏が車を出してくれると言ったので 地元静岡で探索し残していた謎のトンネルへ向かうことにしました。

場所はこのあたり

三島市北沢 ここから東にトンネルがあるように多数の電子地図に描かれている

しかも車のカーナビにもしっかり描かれており、車が通れるようなトンネルがあるように描かれており、しかもご丁寧にカーナビには「若宮隧道」と名前まで載っていた

私は元々三島市の生まれで、その上北沢はご近所だったのでよく知っていたはずだが、トンネルがあったという話も聞いたことない「あそこには禿山しかないはずなのになぁ……」と思ってとりあえず禿山に車を止めて探索してみようと車を運転してる彼女氏に道案内をしていたら何かがおかしい事に気づいた

「おいまて!禿山が無くなってるぞ!!」

ここ北沢はかつて硫黄鉱山があって、その時の土壌汚染で未だ草も生えない禿山と化してしまったというのは地元でも有名な話であった、本当は硫黄鉱山ではなく工場だったらしい(正確には亜鉛精錬工場でした この記事の最後に追記を入れてあります)が、その事実関係はともかく、実際私がここに住んでた頃は確かにここは禿山であった。

なのに、その禿山が新興住宅地に生まれ変わってるじゃないか……

え、土壌汚染どうしたの?大丈夫なの?

とりあえず狼狽えながら、ここに車を止めて 問題のトンネルがあるらしい場所に向かった

……なんかある

道路より一弾さがった場所に問題のそれはあった

確かに「若宮隧道」って書いてあるが……

車どころか歩行者すら通れないし!道より低い位置になんでトンネルあるの!っていうか断面小さくない?なんか怪しい管入ってるし!!!

ツッコミどころ満載だろ…

なんか予想外のもの見つけてしまったなぁ…

とりあえず反対側に向かってみよう

場所はこのあたり

三島市大場字赤石に位置する 赤石はあこうって読む 地味に難読地名

こっちは道路と同じ高さだった

貫通はしてるご様子、ていうか現役のトンネルぽいですね

さてこの謎のトンネル 柿田川事務所って文字が見えるので、柿田川から水道を引っ張ってると思われてる

そしてこの経路を通ってるということは 一つしかない

これは「駿豆水道」の水路隧道であると思われる

駿豆水道とは 昭和50年に柿田川と熱海を結ぶために作られた水道である

熱海は当時、急増する移住者や観光客による水道の需要の高まりにより供給が追いついていない状態であった。また函南や三島も、主に工業用水の組み上げにより水源の渇水が問題となっており(特に三島市の場合、お隣長泉町にあった東レ三島工場にその原因があったため対策のしようがなく悲惨であった)、これらを解決するため柿田川から丹那盆地を越えて熱海へ至る水道計画が浮上したようだ

この計画自体は戦時中からあり、当時はなんと東京都まで繋ぐ構想であった。この計画を事前に察知した沼津にあった海軍技研音響研究所が先回りする形で柿田川から水を沼津市下香貫まで引っ張ってきて、非公式ながら清水町や沼津市にも供給し、戦後正式に譲渡された。この駿豆水道の建設の背景にも海軍技研のOBが熱海への水道誘致の話を聞いて取り計らったという話も聞く(沼津市立図書館蔵書 沼津技研物語より)

この駿豆水道だが、柿田川からまっすぐ三島市へ向かい、中島浄水場へ一旦送られる。その後中島浄水場から大場川を渡り、幾つかの箇所で圧力を加えて山を登り熱海へ向かう

この駿豆水道が大場川を渡っている中島橋の延長線上にある道を真っ直ぐ行くとちょうど若宮隧道の北沢口へたどり着くのでおそらくこのトンネルは駿豆水道のもので間違っていない。

だが、ここにトンネルを掘っても 熱海に向かうにはもう1度トンネル掘る必要がある、がトンネルがある様子もないので、おそらくこれは駿豆水道から外れて、赤石の北にある東大場へ至る支線だと思われる

【2020/02/02追記】

後の調査で 本線の隧道であることが判明しました

(引用元)

こちらに支線の存在が描かれており 本線の方は南へ大きく迂回している これは本線が静岡県道10号熱海函南線 通称「熱函道路」の下を通ってる山越えをしてるからであろう

もしかしたらこの隧道も本線のもので 赤石で分岐して本線は再びトンネルを掘るのを避け南へ大きく迂回しているのかもしれないが 上の地図ではそこまで読み取れなかった。

ていうかこれは単純に聞けば教えて貰える案件なのでは?

今度確認してみよう

【2020/02/02追記】

後の調査で 本線の隧道であることが判明しました

というわけで、若宮隧道の調査は一旦ここで中断 追記があったらまた更新します

あ、余談ですが、C93 冬コミの方も当選しました

3日目東く26b「灰蝸と無人駅」です

冬コミでもよろしくおねがいします

【2018/05/06追記】

何故か住宅地に変貌を遂げていた例の禿山、たまたま別件で調べていたら どうやら硫黄鉱山ではなく亜鉛精錬工場の跡地だったようです(全然違かった……)

1918年に操業を開始したが、発生する硫酸ガスによって周囲の木々や田畑は枯れ果て、さらに工場からの排水でカドミウムが流れ土壌汚染、カドミウムの他にもヒ素などで周囲は不毛の地とかし、当然ながら反対運動が起こり1年半で操業停止、以後100年近くものあいだ不毛の地帯のまま放置されていたようだ

驚くべきことに、水質汚染が現在でも続いており、沼津高専の教授がカドミウム量を調べたところ、国の基準値を上回る値が出たとのこと。しかもこの沢の水が田んぼにも流れており(北沢の麓は田園地帯である) 当然その田んぼにも調査が入ると思いきや、農家が拒否し実施できず

カドミウムといえばかつて富山でイタイイタイ病が起こったことが有名ですが、これ大丈夫かよ……

なんというか、地元の闇を垣間見てしまった気がします

肝心な住宅地の方ですが、除染、ちゃんとされてるんですかね…?

この住宅地が建った禿山一体 実は希少な植物や蝶が生息していた湿地帯であり(なんとこれ、土壌汚染が故に自然が残されたという皮肉なものであった、亜鉛工場の操業がごく短期間だったのも幸いしたらしい) 少なからず有識者や地元から反対意見があったようだが、市は土壌汚染の除染を条件に強行したとかいうきな臭い話もちらほら……まぁどこまで本当かは分かりませんが、よくある話ではありますね

【2020/02/02追記】

若宮隧道ですが 後の調査で駿豆水道の本線建設時に造られた水路隧道で間違いないと判明しました

駿豆水道本線のトンネルは他に2つあることが分かってるんですが 見ることが出来るのかは不明 どちらも熱函道路にあるトンネルに並行して掘られているので おそらくトンネル地下に埋設されてるんじゃないかなと思ってるんですが 一応資料上では独立隧道として名前が乗っています まぁこれも近いうちに調べてみようと思います

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