静岡県吊り橋マップについて

橋梁とか土木構造物とか

はじめに

お久しぶりです。
たまそらです。

最近、主に ゆるキャン△ の影響で、吊り橋を見に行くことが増えました。

もともと静岡出身ということもあり、吊り橋自体にはそれなりに馴染みがあります。
作中で登場した大井川流域の吊り橋も、アニメ化される前から普通に訪問済みだったりします。

……まぁこれは大井川に限った話ではなく、知っている場所が次々と作中に登場しているんですが、それはさておき。

静岡県が吊り橋の国だと紹介されているんですが、実際どのくらい多いのか気になって調べてみました。

その結果、静岡の吊り橋マップができたのでここに公開したいと思います。

概要

静岡県吊り橋マップ – Google マイマップ
吊橋の国、静岡の吊橋を確認できる限りまとめてみました。一部抜けがあるかもしれません。一般には静岡の吊橋と言えば大井川と言われてますが、静岡県中西部の広い地域に多く吊橋が残っています。橋の名称については、googleマップに登録がある橋につい…

一部に廃橋が含まれてますが、静岡県の吊橋は204橋ほどあるようでです。

静岡の吊り橋は林業用として発展したものが徐々に一般向け、観光向けに転用されていった経緯があるので、流域によってかなり偏りがあります。そのため流域毎にまとめています。

一番多いのは大井川流域天竜川流域45橋

その後に、安倍川流域の37橋、興津川流域の32橋と続きます。

こうして見ると林業が盛んだった大井川をはじめとした中部、西部の河川上流部に偏ってることがわかります。

一方、東部や伊豆方面は、観光目的に作られたものが多く、数も少ないです。

調査方法は国土地理院地図、国土交通省全国道路施設点検データベース、ストリートビュー、航空写真、その他ブログやSNS、そして現地調査
少しでも吊り橋がありそうなところはしらみつぶしに確認しましたが、それでもまだ抜けがあるかもしれません。
現地調査はすべては全然いけていませんが、いったものは説明欄に現地の写真を入れています。

以下、何箇所か特徴的なのを取り上げていこうと思います。

バイクで渡れる吊り橋

ゆるキャン△で登場した「井川大橋」をはじめ、バイクで渡れる吊り橋で愛車と写真を撮るっていうのが最近の流行りらしいですね。
そういうわけで、バイクでも渡れる吊り橋を紹介していきます。

井川大橋

井川ダムに架かるゆるキャン△にも登場した橋。軽自動車でも渡れます。
最近床版が綺麗になりました。
ここまで来るのがかなり大変ですが、一度は来てみたい橋ですね

鍵穴吊橋

安倍川支流、藁科川にかかる吊り橋。
バイクも通行可能だが、エンジンを止めて押して進むようにと自主規制の看板がある。
東側から行くとかなりの急坂を下るので要注意、西側には農地が広がっている。

大綱橋

興津川本流に架かる吊り橋。総重量1t未満、車幅1.8m未満の規制がかかっているため、バイクや一部の軽自動車は通行が可能。
ところでストリートビューがこの橋を渡っているんだが、総重量1t未満のストリートビューカーってあったっけ・・・?

越路橋

狩野川支流船原川に架かる小規模な吊り橋
おそらく車両通行可能、国道136号のバイパス新設に伴い、訪問時は到達できなかったが、どうも現在は行けるらしい。

瀬戸橋

浜名湖と猪鼻湖の境界に架かる静岡県道310号の橋
おしゃれでレトロな感じの道路橋。

秋葉橋

天竜川本流で一番下流にある吊り橋
トラス構造の主塔が特徴的で、50cc以下のバイクに限り通行可能なので、原付ライダーがよくここで写真を撮ってSNSに上げているのを見かける

鷹巣橋

愛知県と静岡県の県境に架かる天竜川本流の吊り橋
愛知県道426号・静岡県道287号津具大嵐停車場線の橋でもあるが、この橋の静岡県側にはJR飯田線の大嵐駅と廃集落しかないため、交通量は少ない。
撮影の際には周囲をよく見ながら行いましょう。

吊床版橋の橋

吊り橋の形式の一つに、「吊床版橋」というものがある。

通常の吊り橋は、主塔と主塔の間にメインケーブルを渡し、そこからワイヤー(ハンガーロープ)を垂らして、その先に車や人が通る床版を吊り下げる構造になっている。

吊り橋の構造として重要なのは、主にメインケーブル・主塔・地山へ力を伝えるアンカレイジの3つであり、床版は基本的には“吊られる側”の部材である。

また、主塔はメインケーブルを持ち上げるための構造物に過ぎないため、林業用などの簡易な吊り橋の中には、主塔すら省略したものも存在する。

要は、固定された2点間に張力材さえ渡せば、吊り橋としては成立するのである。
極論を言えば、ケーブルである必要すらなく、鋼材を使ったものや、ツタ植物の枝を利用した原始的な吊り橋も存在する。

そんな中、「床版そのものを引張構造として使えば、もっと構造を簡略化できるのではないか」という発想から生まれたのが、吊床版橋である。

日本でもそこまで施工例が多い構造ではないが、そこは吊り橋が多いことで有名な静岡県。いくつか吊床版橋があるのでここで取り上げようと思う。

飛沫橋

ゆるキャン△にも登場した長島ダムに架かる橋
ダム放流時には水飛沫がかかることから飛沫橋と呼ばれている。
※現在通行禁止との情報もあるため、訪問の際は現地の情報をご確認ください。

潮騒橋

菊川の河口に架かる橋
一見、吊り橋には見えないが、4径間連続上路式PC吊床版橋という構造。
吊床版を支えにして、その上に道路として使う部分を設けている構造なので上路式、それが4径間(橋台、橋脚間のこと)連続で並んでいる。
連続上路式吊床版橋としては世界初、吊床版橋としては日本最長の橋であり、土木学会田中賞にも選ばれている。

スリル満点の恐怖の吊り橋

あまりこういう煽るような題名好きじゃないんですが、ほかに言いようがなかったので。
ゆるキャン△で「デス・ブリッジ」と呼ばれた畑薙大吊橋を始め、安全性が心配になる橋をいくつか紹介。
ちなみに「無想吊橋」のようなガチでヤバいのはコンプラ的に除外。(静岡県吊り橋マップには注意書きの上で入れています)

畑薙大吊橋

「デス・ブリッジ」「キング オブ 吊り橋」とも名高い畑薙大吊橋
訪問難易度も高いながら、「長い」「高い」「貧弱」の三拍子そろった吊り橋。風が強いとかなり揺れて命が危なくなってくる。命も携帯も落とさないように。

藤代奥の吊り橋

吊り橋愛好家の中で、「静岡最恐の吊橋」と呼ばれているのが、こちらの藤代奥の吊り橋。
安倍川支流藤代川の上流部にかかる吊り橋、ここまでは一応車で来れるがダートの細い道を進むので注意が必要。
写真を見てわかるようにかなり頼りない数本のケーブルで支えた歩み板の上を通るタイプの簡易吊り橋で、横揺れを抑える耐風索もないのでかなり揺れる。下は砂防堰堤になっており、高度もかなりある。
今まで色々な吊り橋を渡ってきたが、廃橋を除けばここが断トツで怖かった。

中平の吊橋

吊り橋あるあるだと思うんですけど、下が水のほうがなんか助かりそうで怖さが多少軽減されるんですよ。
ここは安倍川本流を渡る吊り橋なんですが、その前に県道29号の上を渡るようになっています。
構造は藤代奥の吊り橋と同じ簡易吊り橋、しかも長い、そのうえなんか手すりが低い。
安倍川本流にはこの手の吊り橋が多いんですが、ここがなんだかんだで一番怖かったかな。

さいごに

こんな感じで、静岡県の吊り橋を紹介してきました。

せっかく静岡県吊り橋マップを作ったので、全橋制覇とかしてみたいなと思って、徐々に巡って行ってますので、またこのブログでも紹介できたらなと思っています。

ではまた

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